FREDDY

劇場版 七つの大罪 天空の囚われ人のFREDDYのネタバレレビュー・内容・結末

3.3

このレビューはネタバレを含みます

鈴木央による同名原作漫画をTVアニメ化した『七つの大罪』の劇場版シリーズ第1作である本作は、リオネス王国の国王バルトラ・リオネスの誕生日を最高の料理でお祝いすべく幻の食材"天空魚"を求めて辺境の地へと訪れたところ、光り輝く泉の中に"天空魚"を見つけ人語を話す豚のホークとともに泉に飛び込んだことで、天翼人が暮らす雲の上に存在する天空の世界"天空宮"へと飛ばされてしまった、移動酒場〈豚の帽子〉亭の店主で王国最強の騎士団〈七つの大罪〉の団長でもあるメリオダスが、重大な掟を破った"ソラーダ"という名の天翼人の少年と間違えられ囚われの身となっていた中、天翼人によって三千年間封印されていた凶悪な魔獣の解放を企てる、"ベルリオン"率いる強靭な魔神族の集団〈黒の六騎士〉が天空宮に襲撃してきたことで、地上にいると伝承される、かつて魔神族を封印したという「オシロ様」を探していたソラーダに協力すべく天空宮へとやって来た〈七つの大罪〉たちとともに〈黒の六騎士〉との戦いに挑んでいく様が描かれた作品となっているのだが、原作やTVアニメは未視聴なので予備知識などまったくなく暇つぶしになればと興味本位で本作の視聴をはじめてみたが、率直な感想としてはそれなりには楽しめました。メリオダスやエリザベスなどといった登場人物らは魅力的とまでは思えなかったが惹かれるものは確かにあり、彼らが織り成す掛け合いはユニークでバトルシーンも見応えがありましたし、彼らを演じる声優陣に関しても梶裕貴や杉田智和、大塚明夫などといった聞き馴染みのある声が一つの作品に集結している豪華さも心惹くものがあった。ただ、わりかし描かれている内容が薄味で教科書通りの展開を見せた残念さは否めず、今作の敵である〈黒の六騎士〉もまた〈七つの大罪〉との力の差といいますか、バトルシーンにおいてバランスが悪くてあっけなく決着がついてしまった物足りなさも気になるところ。もう少し違った展開を見せても良かったような気も。それでも気軽に楽しめる作品であることに間違いはないです、単純に楽しめました。
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