MasaichiYaguchi

劇場版 七つの大罪 天空の囚われ人のMasaichiYaguchiのレビュー・感想・評価

3.7
週刊少年マガジンで連載中の人気コミックを、原作者・鈴木央さんの描き下ろし完全オリジナルストーリーでアニメ映画化した本作では、雲の上にある「天空宮」を舞台にスケール大きいバトルが繰り広げられる。
この劇場アニメには、主人公メリオダスとヒロイン・エリザベスと対を成すようなカップルが登場して物語を牽引する。
国王の誕生日を祝うための食材探しを切っ掛けにして「天空宮」に紛れ込んでしまったメリオダスとホーク、そのことによって彼らは迫り来る「天空宮」滅亡の危機に関わることになる。
原作のテレビアニメは2014年から第1期が放映され、現在第2期まで放映されている。
この劇場版「七つの大罪」の主要キャラクターやスタッフは、監督や脚本を除いてテレビ版のキャストやスタッフが続投していて、原作ファンだけでなくアニメファンも〝違和感〟なく、笑いもアクションもパワーアップした本編が楽しめると思う。
本作に登場する敵は「十戒」以上の力を持つ魔神族「黒の六騎士」、そして彼らの背後にはとんでもない〝ラスボス〟が控えていて、メリオダスをはじめ「七つの大罪」はどう彼らに立ち向かっていくのか?
この劇場版はメリオダスと対を成す天翼人ソラーダの成長物語と言えると思うが、彼が「大切な人々や国を守るには〝掟は破るためにこそある〟」と主張していて、現在公開中の「銀魂2」と共通するところがあって興味深かった。