Boss2054

リンクル・イン・タイムのBoss2054のレビュー・感想・評価

リンクル・イン・タイム(2018年製作の映画)
4.7
ディズニー作品はワタシの観る時の気分によって結構印象が変わる。
気分が良い時、心に余裕がある時は、
まあ、良いか、ト楽しめる時もあるのだが、
気分が良くない時、心に余裕がない時には、同じ表現でも、そんなバカなあ〜。
ト思ってしまう。
で、結構、昨日の夜は、気分が良かったみたいだ。

SFをベースにしているが、実際は、とてつもないファンタジー。
さらに、今、ワープ、ト云われても、ワープが非現実的であるコトはもう分かってしまっているし、
なので、宇宙戦艦ヤマトは、ワープ航法が可能な世界の話トして観ているが、
まして、そのワープのエネルギー源が○ト云われた日にゃあ、絶対的なファンタジートして了解して観るしかありません。
○はネタバレになるので、伏せます。

そんなワケで、
現実的な前半は結構面白いです。
父親の謎の失踪。
それが原因でいじめに合う主人公の少女。
ディズニー作品らしからぬ毒があります。
ただ、魔女らしき人物が登場してからの中盤は、一挙にファンタジーな世界に突入します。
ココはもう、論理で説明できません。
3人の魔女は、主人公のメンターで、何かしらのメタファーなんだろうなトは、思いますが、
ワタシは、もう、考えるのをやめてしまいました。

5次元世界に行ってからもファンタジーは続きますが、
魔女が去って、主人公たち、子供3人の冒険譚になってから、
その世界が、トワイライト・ゾーンの様に変化します。
ココは面白かったですね。
何故か子供達が同じリズムでバスケットボールをバウンドする謎の街。
そして、一ヶ所だけがやたら混雑している海水浴場。
こう云う表現は大好きです。

で、まあ、色々あって、エンディングを迎えるのですが、
原作が子供向けの物語らしく破天荒なので、
映画もそれに準じて破天荒にならざるを得なかったのではないかト思います。
つまり、アタマで考えて観る映画ではなく、
多分、想像力を駆使して体感する映画なのではないかト思いますね。
だから、論理で観るト楽しめないのかも…。

出演者は結構豪華でした。
オプラ・ウィンフリー、リース・ウィザースプーン、クリス・パイン。

こう云うファンタジーの世界って構築するのが、なかなか難しいですよね。
クリエイターが先走って、観客のずっと先を行ってしまうトお客さんは置いてきぼりを喰らってもう諦めてしまうし、
クリエイターがお客さんの後ろに居るトバカにされるし、
多分、お客さんの少し前方くらいがベストだと思うのですが、
まあ、お客さんの種類なんて千差万別ですしね。
ターゲットを絞り込んで製作しなければならないハリウッド映画の辛さも良く分かりますが、
それでもハズしたら泣くに泣けないでしょうね。
トホホ…。
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