anguish

ミステリーロード/欲望の街のanguishのレビュー・感想・評価

3.5
劇場未公開

キーワード:アクセサリー

■ミステリーロードは場所。数日経過した少女の遺体が見つかる。担当する刑事は故郷へと凱旋になるアボリジニ先住民の刑事ジェイ・スワン(アーロン・ペダーセン)町の住民は口をつぐみ、情報を得られないもどかしさに翻弄される。

タイトルからは垢抜けた話と思っていたらガチのシリアス。「先住民」と言う言葉が踊り、命を軽く見ている背景があり白人からは切欠があれば殺してもかまない思いが見え隠れしている。「閉鎖的」な小さな村で、道筋はありふれているのだけれど淡々と一人で地道に捜査して少しずつほどけていく古いタイプの刑事物が刺さる。気がつけば故郷でありながらも「よそ者」で四面楚歌になっていく。ラストは結局、力技と察してちょーだいで今まではなんやったんやが残念でしたが傑作でした。

Digression:ヒューゴ・ウィーヴィングさん「趣味はスキーで、時折来日して北海道のスキー場でスキーを楽しんでいる」そうで「Mr.Anderson」と言っているとか言っていないとか。サマラ・ウィーヴィングは姪。

20220925-22(235)
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