地味だし、ありがちなストーリーで突っ込みどころはあるけれど、すごく惹きつけられたのは、オーストラリアという風土のせいかな。
埃っぽい荒野、簡素な家々、実際にアボリジニでもある主役のアーロン・ペターゼンの風貌、夜の地平線や夕景の美しい映像…余計な説明がないところもよかった。
1人の少女の殺人に始まり、人種差別や組織犯罪といったテーマを盛り込んだ内容。アメリカ作品とはひと味違う静かな西部劇のような作品で好みでした。監督は脚本・撮影・音楽・編集をすべて1人で行っているそうです。低予算感も好み。
刑事役のヒューゴ・ウィーヴィングといえば私の中では『プリシラ』の女装役。今作では一見イヤな刑事役で最後に渋さがジワリと残るいい役で好きになりました。
ジャケ写はこちらのイメージが正解↓
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/en/b/b2/Mysteryroad2013.jpg