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レッド・エージェント 愛の亡命/愛の亡命のoden8のレビュー・感想・評価

3.3
"ドクター·スリープ"で、レベッカ·ファーガソン氏の美しさにベタ惚れしてしまったので。こちらを。
こちらは、現代版と過去版の二人のレベッカ·ファーガソン氏を堪能できるという優れモノん。最初、一人二役と気付かずに…メイクと髪型の印象力のデカさに驚愕。女性ってそないに雰囲気変わりますかと、足ガクガク。
そして助演に、悪そうでキリっとしたお顔立ちの叔父様が。どこかで観たなぁ〜と思ってたら…"ゲーム·オブ·スローンズ"のキングスレイヤーのパパ上様ではござりませんかい。この方がお渋いのん。

ソ連時代の体制側と反体制側のそれぞれが恋に堕ちていく物語。
初めは反体制側の諜報活動で近付いた女性が、体制側の男性の自分をひたむきに想ってくれるピュアさに心を奪われていく。

共産主義下における、それぞれの思い。
体制側の高官家系のボンボンだからこその心の余裕と。そこから成る、甘い理想。
それに対して、反体制側の家庭に生まれてしまったが故の偽りの人生。そして、復讐心に蝕まれ。感じることのできなかった幸せ。
それでも、彼女と彼が辿り着いた愛。
愛があれば、幸せになれる。そんな甘い時代ではなかった。だけど、相手への愛が思想や本懐を越えることもある。

時代と国境を越えて、知らされる真実と想い。
そこには、一人の女性の細やかな心の安らぎ。それは、愛し合っていたからこその泡沫の幸せ。

一人の女性が、抱いて然るべき幸せを望むのも困難だった時代。
彼女は、自分に温かな愛情を注いでくれた男の心へ亡命したのかな。
亡命する場所は、国だけではないのかもねん。

Cast(役者·キャラ) 3.5
Story(物語) 3
Architecture(構成) 3.5
Picture(画) 4
Acoustic (音) 2.5
23-95
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