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ジャングル ギンズバーグ19日間の軌跡の3104Arataのレビュー・感想・評価

3.5
<21年09月>
【ジャングル絶対行かない!と誓いたくなる映画】
・2017年公開のオーストラリアのサバイバル・スリラー映画。
・刺激のある人生を求めてバックパッカーとして世界を放浪していたヨッシー・ギンズバーグという若者が、ボリビアでたまたま知り合ったガイドに促されて、旅先で出会った他の友人2とガイドとジャングルの奥地にある先住民が済む秘境を目指して旅をする。その旅路で様々なトラブルが発生し、ついには1人きりとなってしまう という大枠ストーリー。
・そんな遭難体験をつづった書籍を基に作れらた映画です。

[お薦めのポイント]
・絶対ジャングルに行きたくない!と危機回避本能をはぐくんでくれます笑
・無理はダメ!と教えてくれます
・実話であることが臨場感を増してくれます

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[物語]
・よくあるサバイバルスリラー映画の流れですが、これが実話だということでワクワク感が増しますね。実話がベースとなっているので、ガイドがどういう理由でヨッシーを誘ったか、などが明確になっておらず、すこしモヤモヤ感が残るモノの、逆に変に事実を捻じ曲げていないのでよいかと。また、真実よりも想像するほうが楽しめるという観点ではこちらの方が良いのかもしれませんね。

[演出]
・ヨッシーが1人になってからのジャングルでの描き方が、どことなく映画[プラトーン]を匂わせてくれる雰囲気作りになっているように感じて、ジャングルの恐ろしさを想像体験できるところが好きでした。
・それぞれの登場人物の腹の内をあえて見せないところが好きでした。視点が常に俯瞰になっているため、腹のうちが見えません。これによって、ガイドのカールが「良い人なのか悪い人なのか」の判断も最後までつかず、それが知りたい!となって引き続き見てしまいます。実際に存在されていた方々が極限の状態で行った行動なので、変に良く表現したり悪く表現したりするのを、あえて避けたのかもしれませんね。

[映像]
・際立って感じたことはありません。

[音楽]
・際立って感じたことはありません。

[演技・配役]
・ガイドのカールの人間性が「良い人なのか悪い人なのか」が全く読めない感じが好きでした。また、主演のダニエル・ラドクリフさんはハリーポッターのそれとはまったく違い、映画の後になって調べるまで全く分かりませんでした。それくらい、違いの出せる男!ということで素晴らしいなぁ、と思いました。

[全体]
・自分自身は平気だと思っていても歩き続けると足がズタボロになる。湿った足を乾燥させないと化膿してさらにズタボロになる。そういうことも含めて、歩き続けることは、普通に無理。知らない虫に刺されたら体の中で何かが育つ。ストレスがたまりすぎると幻想をみる。独りぼっちは危険。などなど、ジャングルにおける恐怖だけでなく、日常生活でも同じようなことが起これば、彼らと同じような状態が発生してしまうのでは、、、と日常生活においても無理は禁物!危機管理はきちんとしなければ!と感じさせてくれました。これぞまさに共感性。笑 体験することが絶対ない状況をみせられるとどこか遠い星の物語で一切共感できずにさらっと終わってしまいそうなものを、日常生活とうまくリンクさせてもらったために共感性が増して鑑賞できた感じです。そして、絶対に未開のジャングルにはいかないぞ!と誓いました。ありがとうございました。

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