ブリグズビー・ベアのシノのレビュー・感想・評価

唐突な導入からPTSDを発症するでもなくどこまでもピュアな主人公…の目線にだけ立って観ればとてもほのぼのするストーリーなんだけど、実の親からしたら息子を誘拐監禁洗脳してたサイコパスの影響がずっとあるのキツすぎる〜〜と思って観てました。
手放しで「いい話！」とも言いづらいんですが不器用なりに心を通わせていったり自我を通していくシーンの積み重ねで、ラストシーンはかなりグッときました。
グリズブリーベアの作り込みが半端なく、20年以上もたった一人に観せるためだけに作り続けた元・父親の目的や動機があまりわからなかったのでもっと知りたかったのですがそこの掘り下げは無粋なのかな…メインテーマではなかったけど立派なアウトサイダーアートで(本人の意思とは関係なく映画制作のクラファンとかもそういうのを話題性に謳い文句で使っただろうし)、そっちはそっちでかなり狂気的なのでそちらでも一本映画が作れそうだなと思ったり。