Tai

ブリグズビー・ベアのTaiのレビュー・感想・評価

ブリグズビー・ベア(2017年製作の映画)
4.3
ジェームスは頑張ったんだ!頑張ったんだ‼︎

「タリーと私の秘密の時間」を劇場鑑賞した時に同劇場で公開されていて気になっていた作品。
もうレンタル開始されてる‼︎ということで鑑賞です(о´∀`о)

物心つく前からの25年間を地下シェルターで暮らすジェームス。
外の世界は毒ガスで汚染されていると言い聞かされているため、外出は許されない。
隔離された世界にいるのは彼とその両親のみ。
そんなジェームスの唯一の楽しみが、毎週届く「ブリグズビー・ベア」
VHSに収録された懐かしさを感じる教育番組を25歳になっても彼は観続けている。
そんなある日、彼らの元に警察がやってきて、彼を保護し両親が逮捕され、突如として日常が崩壊してしまう…

まずインパクトがあるのがタイトル!
「ブリグズビー・ベア」て…
何度言っても、言えた気がしない!
何か間違えている気がしてしまいます。
ここまでレビューしている間にもタイトル確認に前画面に戻ってますね(笑
私のおつむが小さいから…?

そして、ストーリー!
家族かと思ったら誘拐犯でしたという系。
「それ出オチにならない?」なんて思ってましたが、どっこいあくまで掴みであって、そこからがジェームスの物語でした。
突然「本当の家族ですよ」と言われても、何のこっちゃなジェームス。
恐ろしい目にあいながら25年間監禁されていたならともかく、むしろ普通の家族として育てて頂きましたけど?くらいなのに、それでも真実を知ってから社会に順応しようとする姿に、彼の人柄と両親(誘拐犯の方)との関係性がよくあらわれていました。

ジェームスに何が影響を与え、彼に新たな世界で行動させたのか。
25歳男性を主人公としながらも、さながら人が生を受けてから成長していく過程を見ているようです。
知らない事が多い分、非常にシンプルな行動をとる彼を見ていると、日常においての大切なものを教えられている気さえしました。

特典映像の監督と主演の対談も興味深かったのですが、ブリグズビー・ベアの教えなんて特典も!
「寂しい時はそのままでいいよ」
あれ?最近観た映画で有名な某クマさんもそんなこと言ってたような気が…?
クマ界での常識なのかな?
Tai

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