ハッとした。
才能や夢について、諦める人と諦めない人、親の影響力。
彼にとってはきっとどちらも両親だ。
育ての親のおかげで純粋さや個性が守られ、才能が育まれた。
監禁という環境の中でも、「外には毒ガスがあるから危ない」とか、変なドームに張りぼての動物たち、ブリグズビーのアニメなど、純粋に教育していて、それはあの家族なりのワールドであり、愛情があった。
本当の親のところで育っていたら、才能を阻まれ、夢すら持てなかったかもしれない。
彼を救ったのはブリグズビーだった。
すなわちブリグズビーとは才能や夢そのものであり、心の支え、人生のヒーローを表している。好きなことさえあれば人生は光輝くのだ、と。
科学者とデザイナーの両親、やっぱりこういうことは夢を諦めない人にしか教えられないことかもしれない。
教育は洗脳と表裏一体で、どの家庭にもその家庭のワールドがたしかにあるな、という部分にハッとした。
産みの母は「あなたの思っているより世界は大きいのよ」と言った。
見える世界はたしかに大きいのかもしれない。でも、自分の中にある世界に気づけたら、世界はもっともっと果てしなく無限だ。見える世界が制限された方が見えない世界は育つのだろうか、、
才能が認められたラストシーン、じわんと泣。
意外と現実的な話なのにファンタジーぽい風貌をしているところが大変上手い、あっぱれ!大傑作!