2018年 アメリカ🇺🇸
アメリカ下層階級の現実を扱った暗い人間ドラマです
邦題が酷い!一応犯罪モノではありますがアクションもサスペンスも無い!
もちろんカーアクションもありません!
ジャケ詐欺甚だしい‼︎
『キャンディマン』のニア・ダコスタ監督長編デビュー作品
カナダに近いノースダコタの小さい街
ドラック(とはいっても強力な鎮痛剤ですが)所持の罪で保護観察中の姉テリー、母親を亡くしたばかりなのに家は競売かけられて直ぐにでも出て行かなくてはいけない状況
そんな彼女の元へシングルマザーの妹デブが訪れる
彼女はまた妊娠していて産むお金も中絶するお金もないという
テリーはお金を工面する為またドラック売買に手を出す
テリー役はテッサ・トンプソン
デブ役はリリー・ジェームズ
黒人と白人の姉妹、普通の父親の話題は全くなくテリーは自分は「養子だ」と言う場面があります
もうこのシチュエーションだけで複雑な家庭環境だったことが推測できます
田舎の何もない街で男の殆どは日雇い労働者
女性だけで生き抜く道はあるのか…
ラストはなんとなく前向きな感じで終わりますが、ふたりに明るい未来があるのかは疑問
どこまでも暗い雰囲気の作品です
あえて過剰な説明を排除したつくりは監督が意図した事とは思いますが、でもちょっと分かりにくかったかも…
それとリリーちゃんが下層階級の人間に見えなかったなぁ
テッサ・トンプソンの落ち着いた演技は素晴らしかったです
本作の次に『キャンディマン』監督とは驚きですが、更にその次が『The Marvels』‼️
いろんな意味で気になる監督さんです