設定とか色々抜きにしてこれは兄弟愛の話として楽しむべき。
話は怪しいカルト宗教の村人だと思ってた人達は、運命に抗えず変わった生活をしてましたよという感じ。
よく見ると色々粗というか不明点はある。
例えば子供はループの対象外なのかとか、ループの前後で新しい要素が追加された時の描写がまちまちだったり。
(すっかり記憶が一からリスタートの人もいれば明確に記憶を残してる人もいる。)
ただ血の繋がった兄弟でもある物事に関しての捉え方、危機感が全く異なってもどかしい描写は評価できる。
年上の者は相手は自分よりまだ若いから、自分がいつも面倒を見ねばと思い、
年下の者は自分はいつも甘く見られている、向こうこそ独断的で思慮が足りないと感じている。
だから最後に二人で思わず大声で叫びながら帰還を喜んで、兄が弟の行動に口出しせず任せるよと言ったあのシーンがカルトやらループよりよっぽど良かったです。
主演2人が同時に監督もしてたと知り、合点がいったし、ますます微笑ましい。