しょくもつせんい

アルカディアのしょくもつせんいのネタバレレビュー・内容・結末

アルカディア(2017年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

ループ空間がいくつも存在する場所、アルカディア。そこにハマると、抜け出せずに死ぬことができない。抜け出すためには、コンパスだけを頼りにすすむこと。

抜け出す道があるのは確かだが、変なループにハマってしまうと、10秒ごとに人生を繰り返すテントの中のような人になってしまうかもしれない。

首吊り自殺のおっさんは、拳銃を手にして死ぬことは楽になったが、ループは繰り返す。なぜコンパスで抜け出す方法を知っていたんだろう?

そして、チェック柄のヒゲのおじさんグループは、ループの現実を知りつつも抜け出そうとはしない。死ねないという死からの現実から逃避し?、現在に生きている。
それはほとんどの現実の人と一緒な気がする。

現実では、仕事前に死にたいなあと思うことはあるし、でも自殺はイヤだなあと考える。幸せな生活や、生きがいを求めて生きているが、本当に人が目指すべきは、いい死に方なのかもしれない。

まったくいい人生だった!と叫びながら爆死するような、ワンピースのヒルルクのような生き方こそ、いい死に方かな。ハデすぎるけど。
来世もなく、天国もない。だからこそ、今に生きることができ、すっきり笑顔で死ねるかもね💥☺️。
ps.テーマとストーリーが壮大で、弟の自発性とか正直どうでもよく思えてしまった。でも、弟は永遠の生よりも自発性を取ろうとしたということは、それくらい人間にとって大事なことなのかも。??