あてゃん

セブン・シスターズのあてゃんのネタバレレビュー・内容・結末

セブン・シスターズ(2017年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

母におすすめされていたものを、やっと視聴 with 恋人

わたしはディストピアものが好きなのでとても良かった。

正解がない問題に非常に考えさせられた。
例えば7人姉妹全てを生き残らせたおじいちゃんが諸悪の根源に見えなくもないけれど、いくら殺されない(とされている)とはいえ愛する娘が命懸けで産んだ子どもたちをひとりとして手放す、1人に選ぶなんてできる訳がない。その孫たちの指を切断する心の苦しさたるや。
おじいちゃんがその選択をしたから、いや、その選択をできる環境だったからか、みんながしなくても済んだであろう辛い思いをしたのかな…
でも、家で姉妹で話しているあの団欒は尊い。おじいちゃんが遺してくれたものだなと… 別にひとりっ子が寂しいとか可哀想だとは思わないけど、やっぱり兄弟というのは特別で、自分もどれだけ救われたかわからないし、今でも頼ってる。特に幼少期なんかは、親よりずっと物理的にも精神的にもそばに居る存在。関係性が良いから言えるんだろうけど、何かあったら頼れる心強い存在がいるのといないのとでは大違い。脱線した…笑 まぁ、だから一概におじいちゃんの判断が正しいとか正しくないとか、ならどうすべきだったかとは難しいなって。

最後の、ニコレット側の悪事が暴かれ、あのひとりっ子政策は終わったであろうエンディングだったけど、そのひとりっ子政策を決行せざるを得なかった根本的な資源の枯渇については全く解決の糸口を見ていない。果たして、彼女たちが行った行動は正しかったのだろうか。
もちろんニコレットの行ったこと、国民を騙して第一子以外を焼却するなんて許されるようなことではないけれど、ならほかにどうやって資源の枯渇に対応できただろうか。有限なものがあれば、対象を絞るしかないもんね。
“正しさ”って人や立場、時代環境その他に依存するから画一的な答え(正しさ)は出ないんだろうね。


余談ですが、字幕で観たら、姉妹それぞれの名前が訳されていて違和感。邦画の花子ちゃんが英語字幕でflower childちゃんにはならんし、洋画のLilyは百合ちゃんとはしないだろうに笑 安易な名付けを強調したかったのだろうか?
また、曜日ごとに外出日固定なら、土日が良さそう。ずるい〜とかってならなかったのかな笑
あと、Mondayのかれぴ、良いやつだけど相手変わってて(まして初めての子になってたら)気付かんもんかね?

字幕
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