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ワンダーウーマン 1984のyahのレビュー・感想・評価

ワンダーウーマン 1984(2020年製作の映画)
4.2
ーまるで御伽噺のような2時間半。

関係者試写で12月7日に鑑賞。
「新作ハリウッド映画を観に行く」という楽しみが当たり前で無くなってしまった世界。当初5月公開予定だったワンダーウーマンは半年以上延期となってしまったが、無事クリスマスに公開が決定した。


戦争を通じて「人間の醜さ」を描いた前作に続き、今作でパティ・ジェンキンス監督が新たな角度から描くものも「人間の醜さ」だ。

理想の自分になりたい、金持ちになりたい、スーパーカーが欲しい、大勢からモテたいなど、誰もが必ず抱く「欲望」という角度から人間の醜さを切り取った今作は、多くの人が「自分だったらこうしたいなあ」とまるでディズニー映画アラジンを見たときのように妄想するであろう。

今作がどのように展開し、一体誰が悪役で、どのようにクリス・パイン演じるスティーヴがが再登場し、そしてどう物語が着地するかはネタバレを一切踏まずに映画館で体験してほしいのだが、さらに洗練されたアクションや美しい人間ドラマは是非大画面で多くの人に楽しんでほしい。



1984年を舞台にした作品だが、まるで御伽噺のような教訓がある作品だった。
クリスマスシーズンの公開も、コロナ禍での公開も、どちらも強く意味がある一本になったと思う。

今作だけ見ても全然楽しめるので、ふらっと見に行くにも最適な一本。
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