けーすけ

ワンダーウーマン 1984のけーすけのレビュー・感想・評価

ワンダーウーマン 1984(2020年製作の映画)
3.8
2020/12/19(土) T・ジョイPRINCE 品川 シアター11 10:00回にて鑑賞。IMAX字幕。J-17

1984年アメリカ。スミソニアン博物館で働くダイアナは超人パワーを秘めた「ワンダーウーマン」としての顔もあわせ持ち、人助けなどを行っていた。
ある日、宝石店の闇取引で押収された不思議な石を調べていた仕事仲間のバーバラは、その石に願いを叶える不思議な力がある事を知る。そしてかねてよりその石を探し求めていた実業家のマックス・ロードが手に入れてしまった。彼の願いと欲望により世界は混乱に陥る・・・









前作を予習して観に行こうと思ってたのだけど間に合わず。開き直って一切何も知らない状態で観てやろう!と思って突撃。
結果から言うと、いきなり本作から観ても楽しめます。ただし、やはり前作観ておいた方がいいだろうな、という部分はチラホラ(当たり前か)。



冒頭、幼少期の頃のダイアナがコロシアムのような所で競技に挑む姿とその迫力にくぎ付け。もうこれだけで「IMAXの大スクリーンで鑑賞して良かった!映画館で観られる幸せ!!」と感動する単純な僕。そして幼少ダイアナを演じた女の子がとても可愛い。

幼い頃から卓越したパワーを持つ女性、という描写を見せつつ時代は現代に(といっても1984年)。そこでも超人パワーを使って強盗を撃退するという、強く正義感溢れる人物に成長したダイアナの姿が。

これだけでワンダーウーマンの人となりがわかったので物語にはすんなり入りこめました。


引っかかってしまったのが、ダイアナが過去に付き合っていた男性であるスティーブの事。これは恐らく前作で色々描かれているんですね…。切ない話の部分なのだろうけど、やはり何も知らないとあまり感情移入できなかったのが悔やまれる点だったかな。




ストーリーとしては願望を叶える石を手にし、その願いによって巻き起こるドタバタ劇。ヒーローものでありがちな、敵役が巨大な力を手に入れて暴走するといったパターンなのだけど、ラスボスとして立ちふさがるマックスにいま一つヴィランとしての魅力が感じられなかったのが残念。
中ボス的立ち位置で登場するチーターも造形というか衣装が「実写版キャッツかよ!」と突っ込みたくなる感じで笑えたところ。(キャッツ、公開されたのまだ2020年の出来事だったのか…)

それでもワンダーウーマンのアクションはカッコよく、見せ場は色々とあって総合して満足。演じたガル・ガドット姐さんが実にハマり役ですね。


ただ「(恋人の)パスポートが無いから」と言って戦闘機を拝借して、エジプトまでかっ飛ばすというワンダーウーマンの倫理観は不思議だった…(ていうか戦闘機の航続可能距離で行けるのか?笑)。



少し雑な部分はあるものの、人間の欲から闇をあれこれと生み出す感じの描写が胸の奥をゾワっとさせてくれて、面白く楽しめる映画でした。

[2020-183]
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