前作では「初の」女性監督の「初の」女性アメコミヒーロー映画という立ち位置だったのが、この3年の間に映画における固定観念も少しずつ変わっていって、結果としてWW84が生み出されたことに物凄く感謝をしたくなった。間違いなく時代は進んでいる。それが嬉しい。「みんなの正義の味方」「ロマンスあり」「心に響くメッセージあり」。この王道かつドストレートな要素がごく当たり前のように詰め込まれているのが実は凄いことなんじゃないかと思う。パティ・ジェンキンス監督がアメコミ映画界にもたらした偉業の計り知れなさを思い知った。あと個人的にワンダーウーマンの好きなところは、「ミステリアスでセクシーな女ヒーロー」というよりも「アスリート的なゴリゴリの強さ」を感じられるところだと改めて思った。
