たくみ

ワンダーウーマン 1984のたくみのレビュー・感想・評価

ワンダーウーマン 1984(2020年製作の映画)
3.4
ワンダーウーマン2作目。
個人的には前作の方が好きでした。

前作と同じく史実(移民問題や冷戦)を織り交ぜつつ描いており、それ裏でワンダーウーマンが暗躍していたら、、、
みたいなお話でした。

舞台は1984年。
色使いや映像の質などを当時のものにしているのが良かったです。
色味がワンダーウーマンの衣装と相性が良く、とても映像的に美しかったです。

「力の使い方」を色濃く描いている作品でした。
正義と悪。真実と嘘。
どちらのために力を使うのかをワンダーウーマンとマックス/バーバラとで対比して描いています。
そういう意味では勧善懲悪もののわかりやすいヒーロー映画だなと思いました。
敵をなるべく傷つけないで戦おうとするワンダーウーマンもテーマ性とも合っていると感じました。

バーバラが闇落ちしてからのアクションも好きでした。
バーバラの最終形態であるチーターはほぼ『CATS』でしたけど、キャラクターを活かした戦い方をしているのでそこも良かったです。
強いて言えばもうちょっと明るい所で戦ってくれたら見やすいのになぁと感じました。

ここまでなら普通に大好きな作品で終わってたかと思うのですが、
マックスというメインヴィランの描き方が本当によくわからなかった。

力が欲しくて石に願っちゃう、そして現実からは目を背けるという所までは理解出来たのですが、終盤の行動原理が理解できない。
他人の願いを間接的に自分の願いにするという手段にでるけど、それは誰か一人でも「マックスに死んでほしい」とか願われたらアウトなのでは?と疑問に感じました。
「石になる」という願いが叶うのであれば他の人もそれは出来るはずであり、力の範囲がイマイチよくわかりませんでした。
最後の展開も結局好き勝手やってたのに息子に気付かされたから無罪放免です、みたいなオチもモヤモヤが残ります。
(息子がお父さんをひたすら信じているのは良かった)

ヴィランとの戦いの終止符の打ち方が地味過ぎたので乗れませんでしたが、そういう解決方法もあるよねと納得出来る方は概ね楽しめる作品なのではないでしょうか。

願いが1つだけ叶うなら何を望むかな。
これを書いている時にパッと思ったのは明日からの仕事が嫌やから休みたいなぁ、でした。。。
明日からお仕事の人、ともに頑張りましょう。。。

【その他メモ・独り言】
・最初のシークエンスいる?
・ロケランの威力で飛んでいくのバカっぽくて好き。
・「さよならはもうした」
・アンガ田中ばりに風をうけるワンダーウーマン。
・ポスクレの女性は初代ワンダーウーマン、リンダ・カーター。
たくみ

たくみ