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ワンダーウーマン 1984のコウのネタバレレビュー・内容・結末

ワンダーウーマン 1984(2020年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

DCエクステンデッド・ユニバース(DCEU)第9作目。
ワンダーウーマンであるダイアナが過ごした1984年の物語。
第4作目「ワンダーウーマン」を先に視聴する事をお勧めします。

アクションシーンや戦闘時の衣装等に対しては否定的な意見が多いようですね。私も気になる点ではあるのですが、個人的にはドラマパートが素晴らしいので大好きな作品です。

まず時代設定が良い。ファッションなどで1980年代のアメコミっぽさを感じられて、観ていて楽しめます。
前作で亡くなったスティーブが、進歩した技術に驚く描写も微笑ましいです。第一次大戦時と比較したらあまりにも進歩していてビックリするよね。

スティーブが飛行機を操縦するシーンが大好き。
もう一度パイロットとして操縦できる事に感激する彼の表情から嬉しさが伝わってきて、とても感動します。美しい花火の中を進む二人の幸せな時間がずっと続けばいいのにと、前作の別れを知っているからこそ願ってしまいます。

そして、この時のスティーブの言葉にも泣かされます。
“飛ぶのは、案外簡単なんだよ。風の流れが教えてくれる。その後は、流れに乗って風を掴んで、楽しめばいい。そう、たったそれだけの事だ。”

スティーブがダイアナに別れを言い聞かせるシーンは、何度見ても泣いてしまいます。"さよならはもうした" この時の二人のやりとりが本当に悲しくて切なくて、そして美しい。
愛する人との別れによって、ダイアナはワンダーウーマンとしての使命を果たす為に走り出します。そして思い出すのが、飛行機の中でスティーブが言った上記の言葉。前作同様に、いつもダイアナを奮い立たせるのは愛するスティーブの言葉なんですよね。

クライマックスでのダイアナの言葉もそうです。
“Only you can save the day.“ 今日を救えるのはあなたしかいない。
このシーンの一連の台詞の中で、私はここが一番好きです。なぜなら、これは前作で別れの際にスティーブが告げた言葉である “ I can save today. You can save the world.” からきているのが明らかだからです。
自分が愛するスティーブから告げられた大切な言葉を、この最終局面で全世界の人々に語りかける言葉として選んだのは、”愛だけがこの世界を本当に救える” と信じているダイアナだからこそでしょう。

都合が良すぎる展開だと言ってしまえばそれまでですが、私は王道展開も大好きなので全く問題なし!笑

エンディングは明るくハッピーエンド。
続編を期待させるエピローグもあり、ファンとしてはこのままワンダーウーマン3が無事に製作されることを願います。でもスティーブはきっと出てこないんだろうなと思うと、それはそれで残念ではあります。
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