ルサチマ

動物園日記のルサチマのレビュー・感想・評価

動物園日記(1957年製作の映画)
4.6
50年代の上野動物園の光景が観れるというだけで最高。ライオンの赤ん坊が生まれて、母や兄妹と隔離されながらも次第に成長して異種の動物たちと戯れてみたりしながら、結局は親善の目的で中国へ連れられていくという過程を職務としての飼育員の目線として淡々と叙事劇的に描写していくことで、日々の業務とその責務の感動を視聴者が想像を働かせていくという仕掛けが巧み。他にもサイのオスとメスの交流が思わぬ喧嘩を導き、途端にアクション映画さながら飼育員が総動員されるという活劇的なトラブルも落ち着きを払って捉えていくあたりが流石。
ルサチマ

ルサチマ