つくし

ヴィヴィアン武装ジェットのつくしのレビュー・感想・評価

ヴィヴィアン武装ジェット(2017年製作の映画)
4.0
現実が辛すぎてあらゆるエンターテイメントが空っぽに見えていた。
ネトフリ、Amazonプライムで適当に映画の冒頭をザッピング。どれも本気じゃない。人の顔色を伺った映画ばかりだ。あー、これ鳥居みゆき出てるのか。好きだったな鳥居みゆき。元気かな。そんな軽薄な気持ちで観賞スタート。
冒頭から気が違ってるシーン。
何も分かりにくいことはない。
狂ってる女の妄想なのか。現実なのか。そのどちらしかない。
どちらでもかまわない。
映画はフィクション。
ニッチな若手芸人のコントの様な設定詰め込みすぎなストーリー。
演技力が高いんだか低いんだかわからねえ俳優達。やっすいVFX……。
しかし、確かに感じる。観客の度肝抜いてやるという、監督の執念、情念、性癖。マジだった。この映画はマジだ。
マジだから精神的に限界ギリギリに生きている人間に届く。ギリギリに生きる人間にしか届かない可能性もある。
余程出演者を汚したくないのか掃除が面倒くせえのかわからねえけど液体はほぼCG。萎えたのそこだけ。
あとは全部本気だ。
ありがとう目が覚めた。
鳥居も他の女優も皆いい女だ。
いい女しかいない映画だった。
全く他人に進められない。
いい映画だった。
つくし

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