もるがな

RWBY Volume4のもるがなのレビュー・感想・評価

RWBY Volume4(2017年製作の映画)
5.0
新章突入。まずモデルの質の向上によるグラフィックの進化に息を飲んでしまう。空気感がガラリと変わった上、感情表現が前作よりさらに豊かになった。ゲームと映画の合いの子のようになっており、とにかく美麗。作品そのものの成長を一緒に追えるのがこのシリーズの最大の魅力の一つだろう。

売りのアクションは前作同様、多少様変わりしたものの、細かな濃密度の変態的アクションから、視野を広く取ったスケールの大きい見せ方をするようになったため、好みは分かれるが派手であることに変わりはない。

学校生活の次は新たな冒険の幕開けである。今作は学び舎を飛び出し、広い世界へと旅立つわけだが、学校の中はあくまで庇護の世界であり、外に出てからが本当の冒険の始まりというのは、特に大学を卒業したばかりの新社会人などは感じ入る部分が色々とあるのではないだろうか。

圧巻なのはドラマパート。話の厚みが凄い。人種差別やハンディキャップなどの問題をサラリと入れつつ、各地を渡り歩く冒険を主軸にしているため、世界観が前作より大きく広がっている。個々のエピソードのまとまりやバランスも素晴らしい。まさかここまでストーリーが面白くなるとは思わなかった。今作は絆と再生の物語である。話も折り返し地点となり、相変わらず続きが楽しみなシリーズである。
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