茸のうち

007/ノー・タイム・トゥ・ダイの茸のうちのネタバレレビュー・内容・結末

4.3

このレビューはネタバレを含みます

流石にクレイグサーガの最終作品とだけあって過去作品のキャラクターや設定をふんだんに使った集大成な作品だった。ヴェスパーの墓参りから始まり、Mに送った犬を横目にアストンマーティンを走らせる。しかもお次はフィリックスとCIAと共にMI6を出し抜くっていう展開はわくわくが止まらない。OPも相変わらずオシャレだし序盤は満点だった。


ただブロフェルド関係の話は無理やり絡めてる感じあったかなぁ。絡んだ割には雑に死んだし、サフィンが悪役の立ち位置としてはぽっと出でブロフェルドほどのインパクトはないし最終作はボンドと因縁のあるキャラのほうがよかったかも。あと翻訳戸田奈津子なのでそこはお察し。

でも相変わらずキャラクターは魅力的。M、Q,マニーペニー、新007のノーミ、みんな良かった。そして何よりアナ・デ・アルマス演じるパロマが最高にキュートすぎる!!
出演決定したときからめちゃくちゃ楽しみにしてたのでこんないい役もらえて感動。ありえないけど次も出てほしいくらい。
あと今作のボンドはかなり人間味に溢れてた。新007に困惑し子供とぎこちなく触れ合い自分の感情の吐露に躊躇いがない。最後の"I know"は色々考えさせられる。ここまで明確にボンドを殺すってことはそれほどこのシリーズにおけるダニエル・クレイグの存在が大きかったのかな。


とにかくダニエル・クレイグ15年間のジェームズ・ボンドお疲れ様でした!!最初は批判殺到だった中作品を重ねていくごとに見事なパフォーマンスで跳ね返し、興行収入記録を塗り替え、ロンドンオリンピックではエリザベス女王をエスコートし、英国軍に名誉中佐にまで任命された名実ともに史上最高のジェームズ・ボンドでした。次のボンドも楽しみだけど自分にとってはいつまでもあなたが007です。

"It's just a number"
茸のうち

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