うどん

007/ノー・タイム・トゥ・ダイのうどんのレビュー・感想・評価

4.5
初日にIMAXにて鑑賞!

ダニエルクレイグ版007がとうとう終わってしまった…終わっちゃった…

開始早々あっという間に訪れる緊張感とスピード感からの、、、、、主題歌という流れに圧倒された。あまりにも怒涛で、電車シーンのカメラワークには胸潰れる思いになった。このシリーズは主題歌が流れ始める直前にやって来る感情の高まりが何とも言えないな…と改めて思った。

予告編から気になっていた女性007とセクシードレス姿のボンドガールの活躍ぶりがとにかくかっこいい!!女性007は割と体格良いのね…と段々気づかされたが、ドレス姿のガールの話すときと闘うときのギャップがまたキュンポイント。
マドレーヌお美しい…というのは今回も終始感じたが、今回は大切な存在のために奮闘する姿が力強かった。
そして、悪役を演じたラミマレックの存在感がなかなか良い。服装といい佇まいといい、うーん個性的。アジトの作りには圧倒された。とにかく広くて、恐ろしい場所のはずなのに美しさ・静けさを感じた。

もちろん、アストンマーティン、ジャガー、レンジローバー、さらにプラド!というように今作も車に魅了されました。特にアストンマーティン、ジャガーを乗りこなすシーンのかっこええこと。憧れちゃうな。

ストーリーに関しては、今まで以上に、ジェームズ・ボンドという"人間"としての内面が描かれていたように思う。スーツをカッコ良くキメて、美女とたわむれて、汗血を流しながら敵と闘って…というスパイ007の姿よりも、一人の男性としての姿がとても印象的。アクション姿はやはり迫力があり、特にサービスショットの例のポーズには興奮しすぎて立ち上がりそうになったが、ちょっとした静かな時間や大切な人との時間を過ごすときの表情が何とも素敵だった。これまでの作品で愛する人々を失い、自らの過去とも向き合ってきた彼が辿るフィナーレには、そうか…となった。ラストに押し寄せる様々な感情の波、エンドロールに入るときの余韻は、今までのシリーズにはなかったもので、シリーズの集大成・終焉を感じるものでもあった。アクション作品というよりドラマ作品を観たかのような心地だった。

MI6側のキャスト陣が皆さん歳を取ったな…としみじみとした思いになり、このシリーズが終わることに一層寂しさが募る。次の7代目を予想するよりも、このダニエルクレイグ版007の世界観さらには今作の余韻にしばらくどっぷりと浸りたい。最高の007シリーズをありがとうございました。


↓ネタバレです






劇中の最初とラストにボンドが交わしたマドレーヌとの台詞が印象的だったのが、一緒に鑑賞した父親曰く、「女王陛下の007」の台詞でもあるとのこと。その作品のラストを踏まえると、「エンディング曲の名前=ボンドとマドレーヌが交わした台詞」ということもあり、エンディング曲にはさらにほろりと来てしまった。
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