こなやん

007/ノー・タイム・トゥ・ダイのこなやんのレビュー・感想・評価

3.9
クレイグ版ボンドのラスト作。

これは正真正銘の最終作品だ。
ダニエル・クレイグお疲れ様。

配役が決まった当初 散々マスコミから叩かれたクレイグが、ここまで大看板を引っ張ってきた事をリスペクトします。

作品自体は 中の上な出来。
ツッコミ所が有ったり、尺が長かったりはあるが上手くまとまった感じ。
日系の監督だけに 和風テイストが随所に。特に能面が不気味でインパクトがある。
が、ラミちゃん自身の印象が薄目でヒールになり切れてい無い。

007シリーズに有りがちだが、160分オーバーの中でも 1番の見せ場が、タイトルが出るまでのアクションです。
それと このシリーズの良い所は、旅サラダ的旅行気分が味わえ、美女を眺めていられる目の保養。プラス アクションや最新兵器、世界情勢や名車に小物。
ストーリー以外に観る所が満載なのが良い。

今後 今作に登場した007が後継するかは分からないが、私的にはやはりスーツが似合い ジョークのセンスが有るニヒルな男前が絶対的な条件だと思うが。

今回の新007の様に アフリカ系で女性といった大変革をしなくとも、何も無理に世の中の潮流に合わす必要は無いと考える。
寅さんの様に変わらない物が有っても良いと思うのだが。 

いずれにせよ 最初はクレイグの様に叩かれるのは覚悟で、それを跳ね除け 次回からの007も一流の役者 一流のアクション映画に昇華する事を願います。
こなやん

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