みみずく

007/ノー・タイム・トゥ・ダイのみみずくのネタバレレビュー・内容・結末

4.2

このレビューはネタバレを含みます

ダニエル・クレイグ版007の中で、間違いなく最高傑作。シリーズ名物のアクションシーンが、今回一段と躍動感を増してた。冒頭30分で心奪われるはず。絶対に映画館で観るべき作品!
共同脚本のフィービー・ウォーラー=ブリッジの息がどこまでかかってるのか定かではないけれど、冒頭で観客をどう掴むか、というこだわりはとても彼女らしいと思った。


※以下、少しネタバレでネガティブな感想


彼女の起用が私にとって大ニュースだったので、どうしてもこの"男の映画"代表格である007シリーズに、どう現代の性別観を彼女独特のクリエイティビティで加味したかという視点で見てしまって、ちょっとピュアな楽しみ方ができなかった部分がある。そこでひとつ、どうしても気になったのが、


何でマドレーヌ、娘連れて逃げてるのにハイヒールやねん。。。



「逃走中・格闘中であってもヒロインはハイヒール」っていうのはNetflixのドキュメンタリー『ハリウッドを斬る!』でも紹介されてた映画あるあるなんだけど、どうしても気づいた瞬間萎えてしまった。これ、フィービーがOKしたのかな。。。
作品全体の洗練されたスタイルやファッションはもちろん、セクシーなドレス姿で戦うボンドガールも007シリーズにおける最重要な魅力のひとつだ。でもあくまで一般市民のマドレーヌが自宅からの逃避行でハイヒール…それは看過できないよ…