みーちゃん

007/ノー・タイム・トゥ・ダイのみーちゃんのレビュー・感想・評価

3.9
拍手。やはりジワッと目頭が熱くなったし、最初から最後まで、自分は今、劇場でしか味わえない贅沢な映画時間を過ごしてる✨という実感に包まれた。

鑑賞中は、観客ジャーニーとして、おもしろ!さすが!と感じたり、えっ!意外!と感じたりが、混在してるなー、交互にくるなー、と楽しかった。(これは尺が長いからこそ体験できたと思う)

※ここから本編に触れます。


始まり方が、とても洗練されていた。序盤のアクションやボンドカーの装備も、気合いが入っていて嬉しくなった。そして、ノーミやパロマたち、新しいキャラクターが魅力的なのは特筆すべき点だと思う。次の世代が、軽々とポジティブな存在感を放っていることに、大きな意義を感じた。

マドレーヌとは、ストーリー上、一度別れないといけなかったのは理解できるが、そのくだりが、あれで良かったのかは分からない。再会し繋がりを取り戻した後も、なんだか、胸の奥の小さなしこり、棘みたいなものは、消えないような気もするし、それもまた人間らしいと言えなくない気もする。

そして、マチルドの投入には正直驚いた。こういう設定にした以上、これ以降に彼がとった全ての行動と選択を、私は全力支持する。

終盤、ボンドだけ島に残った後のシークエンスは、事態の局面とタイムリミットのフェーズに同期するかのように、彼の心情や覚悟も刻々と変化していくのが、手に取るように分かった。それを観客に伝える手段が、セリフや小手先の演出ではなく、ダニエル・クレイグの表情と身体、全身から発せられるオーラのみであるところに、ぐっときた。改めて、本シリーズにおけるダニエル・クレイグの存在感の大きさと、やっぱり好き♡を感じた。

私としては、海の中へダイブとかの可能性もゼロではないと思ってる。