りょう

007/ノー・タイム・トゥ・ダイのりょうのレビュー・感想・評価

4.1
まずスクリーンで007が観れたこと自体にものすごい価値があるように思えた。ダニエル・クレイグのボンドから見始めたにわか007ファンですが、この5作目で、あぁこれでダニエル・クレイグのボンドは最後なんだなとしみじみ。映画館は平日の朝っていうこともあってか、年齢層はかなり高め。

アバンタイトル始まって早々、雪景色の中でのシーンで、ロフトみたいなところの窓の外からのそのそと近づいてくる怖さ、能の仮面の不気味な感じや、湖に張った氷越しに見える幼い頃のマドレーヌなど、アイデア満載のカット。続くシーンではイタリアのきれいな情景とマドレーヌの美しさに見惚れた。改めてきれいな女優さんだなぁ。と思っているのも束の間、早速カーチェイス開始。マドレーヌと列車での別れからのオープニング!!最高!!

途中盛り上げてくれたのは、新007のノミと、新キャラのアナ・デ・アルマス演じるパロマ!アナ・デ・アルマスめっちゃきれい!やばい。これ見るだけでも価値ありです。スピンオフやって欲しいくらい。ボンドとのタッグ、相当よかったです。着てたドレスもセクシーすぎ。

Qの家に押しかけた時のQもよかった。料理作ってるエプロン姿、相当かわいい。大事なお客さんもうくるのにボンドに押されて調査してくれちゃう。今回もいい味出してました。

007らしく、結構大味なところもあって、例えばブロフェルドとの面会シーン、めっちゃ厳重なドアを突破したと思ったら向こうから可動式の椅子みたいなのでこっちに近付いてくると、なんと剥き出しで普通に触れちゃうって言う笑。触れるんかい。

それとサフィンのアジトとか簡単に潜入出来すぎだし、最後ミサイル撃ち込まなくても普通に制圧すればよかったのではと思ったり。

だけど、そんなことつっこむだけ野暮、愛しているのにマドレーヌに触れられない状態になるっていうのが、ボンドの宿命と重なってるし、最後ミサイルが到達する直前のダニエル・クレイグのアップ、めちゃめちゃ味のある顔というか、今までボンド役を務めてきた年輪のようなものを感じさせる表情で、とても印象的だった。

5部作での完結という意味ではとても自分は満足でした!ただ、25作見てきた方々にとっては007ってこういうことじゃないでしょっていう意見もあるみたいだけども。

とにかく、リアルタイムでこの作品を劇場で見れたことを嬉しく思います!ありがとう、ダニエル・クレイグ!!
りょう

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