むぎちゃ

007/ノー・タイム・トゥ・ダイのむぎちゃのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

次回作はサイボーグボンドかゾンビボンドかクローンボンドが大活躍するゾ!


キル・ビル並のどちゃクソニッポン感を楽しみにしていたが、そもそも要素が薄くて残念…。
カタコト日本人も出てきやしねぇ。


特定のDNAに反応したマイクロマシンが個人を殺害するウイルス…まさかのFOX-DIE…MGS逆輸入だと…。
もともと潜入スパイものだったMGSがいよいよ本家007に寄せまくった3作目、主人公が敵基地を破壊、ミサイル爆撃までに脱出しラスボスと戦闘、過去と決別して…的なお話だったはず。
逆輸入としてどこまで意識したかは知らんが、決定的に異なる点が主人公の生死。
ケリのつけ方が「とりあえず全員死ねば終わらせられるだろ」なのは短絡的と言わざるを得ないような…。
子どもも産まれたしいいだろって言うね…。


ダニエルグレイグになってからのシリアス展開はそのキャスティング含めてなかなかの舵取りだったと思うけど、基本的な流れ(謎の組織に謎の美女にボンドを追う筋肉バカ etc...)は踏襲してたよね。
シリアスさとこの辺のいい意味でのユルさが噛み合わない所も特徴的なシリーズだったな。
とは言え今作はひっちゃかめっちゃかなアクションも多くてやりたいことやれなかったこと全部詰め込んだ印象。何回至近距離で手榴弾喰らってんだ。


今後、後継者が誰になっても、そしてどんなテイストの映画になっても、ジェームズ・ボンドはジェームズ・ボンドであり007シリーズは007シリーズのままであることはこの15年間でしっかりと示してくれた。何も心配はない。我々は帰還を気長に待つだけだ。
むぎちゃ

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