とむ

007/ノー・タイム・トゥ・ダイのとむのレビュー・感想・評価

3.8
と・に・か・く、映像が素晴らしい。


ぶっちゃけクレイグ版007のストーリーはスカイフォールがダントツだと思ってて、
それに比べたらまぁツッコミどころとか悪役の目的のどーでも良さとかが正直目立っちゃうところではあるんだけど、その辺は脚本家の落ち度。
つまりキャリー・ジョージ・フクナガの仕事っぷりには言うことなしです。120点。

最初の過去編の一面雪景色の世界や、
石畳が美しいイタリア景色の空撮、
墓爆破→耳鳴りのシーンで音楽もくぐもった演出にしちゃうとか、
ヨットに乗るボンドを捉えてるだけなのになんかワクワクする構図とか、
バックミラーに映るボンドや、
ラスト周辺にある007のオープニングにあるトレードマークのオマージュ…
とにかく“粋”なことするなぁと終始感動しておりました。

007名物のオープニング映像は、
カジノロワイヤル(立体的な映像の中にアクセント的に入るグラフィカルなオブジェクト)、
スカイフォール(前に進む、後ろに下がるなどのカメラワーク)、
スペクター(主題歌の曲調)などなど、
明らかにこれまでのクレイグ版ボンドのOP映像の集大成然としていたり、
とにかく職人芸的な細部の拘りに若干引いてしまいました。笑

キャリー・ジョージ・フクナガがどれくらい日本に精通してる人なのかはわからないけど、日本人的なヲタク精神が垣間見得て個人的には大変素晴らしいと思いました。


まぁあとはラスト…ですよね。
あんま語るとネタバレになってしまうのでアレですが、こう来るか。と思いました。
例の一文も相まって、今後の007がどうなっていくのか。期待大です。


あと、キャラクターで言うとパロマが死ぬほどカッコ可愛かった。
あそこまで行くともはや萌えキャラだよね。

この人誰なのかなって思ったら「ブレードランナー2049」でライアン・ゴズリングのAIカノジョ役やってた人なんですね。
やっぱ製作者陣も「そういうつもり」でキャスティングしてるんじゃん!
もうこれからはアナ・デ・アルマスのファンになります。
とむ

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