クレイグ版ボンド前4作を観直して、劇場で鑑賞する。
5作を通じてダニエルクレイグ演じるボンドは前5代のボンドにはない、人間味溢れるボンドであり、そして孤高に満ちて、繊細かつ大胆である。
本作は前4作の集大成であり、これまでの作品の伏線を抉り出す様にストーリーが進行する。
2時間40分なんてあっという間!
ボンドお馴染みのタキシードにアストンマーチンのボンドカーも登場しそんなお楽しみのシーンは盛り上げる!
しかし今回のボンドは007ではない。
そして、女性を本気で愛したが故に不安を抱く彼の姿はもうスーパーヒーローなんかではなく、生身の人間なのである。
そんな彼が使命からスペクターの組織に挑むのであるが、それが単なるスペクターとの戦いではないのが本作の醍醐味である。
本作をダニエルだけではなく、脇を固めるMやQ、マドレーヌ、イブなどお馴染みのキャラクターに加え、新たなノーミや、パロマ、サフィンなど魅力溢れるキャラクターを素晴らしい俳優たちが演じているから、作品の安定感が抜群!!
劇場を後にしても余韻が離れない!