ありがとうクレイグボンド!
『カジノロワイヤル』から本作までで見事に007ボンドを文字通り最初から最後まで演じてくれました。
ジゴロできっと何とかなるだろうという圧倒的な信頼感のあるスパイとしてのアイコン化されたショーン・コネリーをはじめとする過去のボンドとは異なり、ひとりの人間としてのボンドを描ききったと思います。
かつて、ここまで内面に迫ったボンドはなかったですよね。苦しみ悩むボンドの姿というものは今までに見たことがありませんでした。
『女王陛下の007』くらいでしょうか。感情を完全に露わにしたのは。
ヴェスパーのことを振られるたびに「過去の女だ。」と言い切る強がりに胸が痛かったです。
ボンドが本当に愛した女を亡くすという共通点がある『女王陛下の007』ですが、本作のエンディングに『女王陛下の007』の『愛はすべてを超えて』をチョイスしたのは、本当に胸アツでした!!
アクションもやっぱり見ごたえがあって、3時間もあっという間でした。
アストンマーチンのカーチェイスは否応なしに興奮しますね。
もうクレイグのボンドは観られなくなってしまう寂しさはあるものの、幕引きとしてはこれ以上にないものをみせてもらったと思います。
最後に、ボンドガールはボンドウーマンに呼び名がかわりましたね。
今回のボンドウーマンのひとりのアナ・デ・アルマスはすごくチャーミングでしたね!
もっと活躍をみたかった…。
でも、一番のボンドウーマンは完全にフェリックスでしたよ!!