過去作全て観てます🙋
延期によるブランクのため、クレイグボンドも復習して挑んだ最終回。
通算25作目。IMAXレーザーにて。
『スペクター』で一度終わったと言っていいダニエル・クレイグ版007
他シリーズとは違い、『カジノロワイヤル』から続き物だった異色作。
新米007だったことも異色であったし
何より人間臭いジェームズ・ボンドだった。
それは時代が求めたのか、作品が求めたのか─わからないが、そんなクレイグボンド、とにかく有終の美を飾れたと思う。心からお疲れさまでしたと言いたい。
『女王陛下の007』を思い出す。
冒頭より「愛はすべてを越えて」のメロディが流れる♪
そこで描かれるのは、引退しても過去がどこまでもついて回り
誰も信用できない孤独を抱えたボンド。
マドレーヌの過去も明らかになる。
能面をつけた殺し屋。
凍った湖の中で生死を彷徨う。
今回は和な雰囲気で、舞台が一風違っていたのも良かった。
『ドクター・ノオ』『007は二度死ぬ』か。
映画にトンデモ日本を出す方々は見直してほしい(笑)
ボンドとマドレーヌ、その陰に在る
サフィンを演じるのはラミ・マレック。
今回はエピローグとあって、
中盤からストーリーが転じる。
いや最初から影は差していると言えるだろう。
ボンドが選ぶストーリー。
影が薄いという声も耳にしたが
そんなに悪くなかったと思う。何だか気の毒。
もう少しそこの描写があれば良かったのかもしれない。
予告編でもお目見えする
カー&バイク・アクションは見応え十分。
ボンドカー、アストン・マーチンの展覧会!過去作へのオマージュ感をひしひしと。
囲まれた時に活躍するのはDB5『ゴールドフィンガー』
重量級SUVのカーチェイスもすごい。
ランドクルーザープラドRX×レンジローバー。
孤独に取り憑かれたボンドが一旦解き放たれるのは、アナ・デ・アルマスとのアクション。
見目麗しく、眼に嬉しいシーンだった。
あのシーン少し浮いてるのだけれど、なかったら相当寂しかっただろうな。
ボンドらしいスタイリッシュな場面。
アクションのセンスやスタイリッシュさでいえばやはりサム・メンデスだが
サム・メンデスのラストはやはり『スペクター』なのだと思う。
今回はダニエル・クレイグも製作に加わり、まさに自身のボンドを終わらせた。
監督のキャリー・ジョージ・フクナガは大変だったと思うがここからよく終わらせてくれたと思う。
また私の中で、細菌兵器と、COVID-19がダブってしまったのは、そのことで起きた数知れない悲劇。社会いや世界の悲しみとそれが共鳴してしまい胸が熱くなってしまった。
フクナガ監督、本当はすべてをIMAXカメラで撮りたかったそうだが、『TENET』の撮影と重なってしまったらしい。これも切ない。
音楽はハンス・ジマー
主題歌はビリーアイリッシュの切なく物悲しい旋律がストーリーとボンドに重なる。
エンドロールではルイ・アームストロングの「愛はすべてを越えて」力強い主題歌そのものが流れる。
「We have all the time in the world」
その言葉の意味を噛みしめる。
「My name is Bond……James Bond」
その台詞を言うのは、青い瞳の君。
気になる点はいくつかあったものの
最終回として、私はすべてを受け入れられたような気がした。
2021レビュー#183
2021鑑賞No.393/劇場鑑賞#83
順番だともっと早く観てたのだけれど、何だかレビューが書きづらくて後回しに😵
せっかくアマプラに入ってきたので、クレイグボンドだけでなく、最初から少し見直していて、それも良かったな😊
せっかくだからゆっくりまた全部観るつもり☺
願わくば次はあまり続き物になってほしくないなぁ…