シリアスに徹しきったダニエル・クレイグ版ボンド最後の一作。今まで本当にお疲れ様でした!
ただ、個人的には「スペクター」(15)ラストでボンドには幸せな生活を送って欲しかったと願っていた分、何か切ない気持ちになる話だった。
序盤のイタリアやキューバの怒涛の死闘がスピーディーで見応えありまくりだった分、どうしても中だるみ感は否めなかった。あと007にも人種的なコンプライアンスはしっかりと表れるのが時代というか、気になる部分ではあった。
一番のネックは悪役の牽引力の弱さかと。「スカイフォール」(12)のシルヴァの印象が強すぎた分、本作のサフィンがあまり響かなかった。毒薬作ってるけどキャラにそんな毒気感じなかったというね。3時間弱の長尺だから一時停止を押しちゃったくらい。「ボヘミアン・ラプソディ」では最高だったけどね。