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007/ノー・タイム・トゥ・ダイのSEIJISANのレビュー・感想・評価

3.0
ダニエル・グレッグ版ジェームズ・ボンド最終作と言う事で公開時は期待半分不安半分で観に行きました。原作は全作読んでいて、ロジャー・ムーア版ジェームズ・ボンド時代からの「ボンド映画」の大ファンの自分。本作の前までの作品が面白いとは思うけど「ボンド映画ではない」という思いがドンドン強くなってくる作品が続いていたので集大成となる本作はどうなってしまうのかと...。本作は面白いです。長い上映時間も長いとは全く感じさせない作品でした。残念なのは敵のボスが結局何を抱えていて、何をしたかったのかが深掘りされなかった事。やはり「ボンド映画」は敵のボスの魅力も大事ですからね。もう一つ残念だった事。チームで動くところ。「ボンド映画」はあくまで、ジェームズ・ボンドの活躍を描いて欲しい。チーム戦なら「ミッション:インポッシブル」シリーズに面白さでは勝てない。何故チーム戦にするのだろう?最大の不満はダニエル・グレッグ版ジェームズ・ボンドは、何故ストーリーを連続モノにしたのだろう?連作にしてしまってはボンド映画の魅力は落ちてしまう。やはり一話完結が望ましい。最後に本作の最後。ドラマチックではありますが、長年のファンには残酷過ぎました。「ボンド・ファミリー」などは...ガッカリです。良かったのはシリーズ屈指の傑作「女王陛下の007」がフューチャーされていた事。驚く程寄せてましたね。愛車もジョージ・レーゼンビー版ジェームズ・ボンドのものでした。僕は正直有名なDB5よりも好きなので。気になるのはこれからですね。プロデューサー陣はボンドをどこへ向かわせるのだろう?それがとても気になります。これ以上原作を壊してしまうボンドを描くなら終わらせて欲しい...。とっても寂しいけれど...。
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