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チャンプ/チャック 〜“ロッキー”になった男〜のtorakoaのレビュー・感想・評価

3.8
実話ベース。映画『ロッキー』のモデルとなったボクサーの話。というより、モハメド・アリと対戦したチャック・ウェプナーの試合にインスパイアされてロッキーの脚本が誕生した、と言ったほうが近いっぽい。美化されてない割とろくでなしな実在人物の話。
ロッキー未見でもそういう作品があったことを何となく知ってれば問題なく観られる。

リーヴ出演作ゆえ鑑賞。
モハメド・アリで噴いた。『レイ・ドノヴァン』の弟(腹違い)じゃないか。そっちでもボクサー設定だったからなー。オーラみたいの不足してる気がするけどまあいいか。
リーヴいい倒れっぷり。ボクシング面はどうか知らんがやられっぷりとか消耗っぷりはさすがだと思う。

アリ戦の国歌はジェームス・ブラウンだろうか。
その後、異種格闘技戦でアンドレ・ザ・ジャイアント(223cm)と対戦させられてたらしいが、同大会でアントニオ猪木VSモハメド・アリ戦があった模様。

苦手な主人公の苦手な話なんだが、案外楽しく観れた。ややコメディだと思う。笑うとこなのか迷うんだけど、転落のきっかけのあたりがほんのり『ウォーク・ハード』ぽくて笑ってしまったし、熊いたし、別に出さなくてよさそうなとこで出てくるブリーフも何となく。ナレーションが気になってたがコメディならすんなり納得いくしな。と思って眺めてたら間違ってもなかったっぽい。

調子に乗ったりフカシたり女にだらしなかったり。主にアメリカ映画で割と見かける気がするんだが、ホントにゴロゴロこういう人いるのか類型的キャラなのか。『レイ・ドノヴァン』の父親に似た感じ。
そのあたりはムカムカするし楽しい話ではないんだけどリーヴの演技は引き込まれるし、ほんのり可笑しい。スタローン何か似てて笑った。
終盤小気味よくて後味いい。途中イライラするけど愛嬌のある作品て感じ。
カメラがもうちょっと安定しててくれればなー。
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