リョウ

少女は夜明けに夢をみる/ 夜明けの夢のリョウのレビュー・感想・評価

1.6
今月も元気よく笑顔で岩波ホールに行き、いつも通り睡魔と戦いながら劇場を後にして参りました。
イランの更正施設で仲間とともに時を過ごす少女達。
彼女達のインタビューを聞けばわかるのだがそれぞれとんでもなく重い過去を抱えながらそれでも明日に希望を見いだそうとして毎日を過ごしている。
地獄の様な環境と向き合った結果、彼女達は更正施設に入るしか道はなかったのだがいったい誰が彼女達の行為をとがめられようか。
親からの虐待、近親相姦、麻薬への依存症、生きるための盗みなど。だが過去を語る彼女達はすでに悲しみを乗り越えたのか、もはや諦めているのか判断がつかないほどのポーカーフェイス。
それでも仲間達と一緒にいる時の彼女達の笑顔は本物だ。
どこにでもいるティーンエイジャーと同じように彼女達は歌い、恋を語り、人生を前向きに生きている。
と、ドキュメンタリーの内容はとても良いのだが映画のとりかたがどこかワンパターン。
またこの更正施設が彼女達をどうヘルプしているのかが全く描かれていなかった気がする。
なんか単に彼女達のインタビューをまとめただけの映画となっていてメッセージ的な要素が入っていなかった。
もちろん彼女達に非は全くないのだが監督の映画の作り方がどこか雑な印象を受けてしまった。。。
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