"Let It Be" や
"Let It Go" は名曲なので
「どういう意味?」と
尋ねられたことは何回もありますが
これがまた難しい言葉なんですよね、
Let って。
この映画のタイトルの "Let Go” は
人の相談事に乗ったり
人生の岐路でよく使う台詞です。
直訳すると「手放す」。
でも
諦めるというニュアンスではなく
流れに逆らわずに
離れていくとこを受け入れる、という
わりと深みのあるフレーズ。
この映画では
4人の人物がそれぞれに
"あるもの" を握りしめていて
それは
後悔だったり、未練だったり、
それまでの生き方だったり、
久しぶりの活力だったり。
このまま握りしめていれば
なにかが満たされるのではないかと思うのに
その強く握りしめる手のせいで
なぜか少しだけ息苦しい日々を描いています。
でもちっとも重たくはありませんでした。
それぞれの気持ちが
想像できる範囲内にある親近感がよかったです。
取り戻せないもの、
留めておいてはいけないものを知る人なら
この映画は沁みると思います。