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バトル・ロワイアルⅡ【特別篇】REVENGEのバロウズのレビュー・感想・評価

1.9
今度は戦争だッ!
前作の生き残り(藤原竜也)はBR法に反対すべく日本各地でテロ活動を行う。
日本政府はこれに対処するため新たにBRⅡ法を設立し、落ちこぼれ学生たちを集めてテロ組織殲滅を目論むが・・・

前作が大当たりしたので予算はかなり増えてます。アクションシーン満載で適度な残酷表現もあり、これは期待できるか?と思ったら勘違いでした。

とにかく脚本がツッコミどころ多すぎて映画として破綻してませんか。
テロリストが潜伏している島まで分かってるのに何故空爆しない?
そこに戦闘訓練も受けていない若者たちを無理矢理送り込み、前作に倣って時間制限や禁止区域まで設けて、男女一組で行動させどちらかが死ぬともう一方も死ぬ。
・・・これテロリストを殲滅させる気ある?わざわざ戦力を減らすような真似をしてどうする。
アホの極みみたいな脚本に萎えまくり。

日本、中国、北朝鮮・・・とかって演説するシーンとか全体的に説教臭い。見方によってはテロリズムを擁護しているようも感じられる。
それに反戦、反米を訴えたいなら「あの国」とか遠回しに言わないで素直に言っちゃえば良いのに。なんでそこをボカすのか。

死際に長々と感傷的なセリフを言わせて、その間まわりの敵は攻撃を休めて待っててくれるシーンとか多すぎて失笑モノ。もういいからさっさと死ねよと思ってしまう。
そもそも前作みたいに登場人物のキャラがたってないから誰が死のうがどうでも良いし、主人公的な立ち位置のヒロイン(たけしの娘)の行動も理解不能だしもう何がなんだか。

これが遺作って深作欣二監督が気の毒です。(本当の遺作はゲーム「クロックタワー3」か?まあアレも駄作だったけど)
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