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友罪のmのネタバレレビュー・内容・結末

友罪(2017年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

ミッドタウン日比谷オープン記念試写会にて。

薬丸岳原作って聞いて、ああ息がつまるやつか…と十分覚悟していたつもりだったけど、終始緊張が緩むことはなかった。
「64」が個人的に高評価だったので、今回もこの映画の役者たちの演技力を生かした演出も見どころの一つだと思う。
瑛太、マジですごい。表情の1つ1つ、どこをとっても不気味で可愛らしくて恐ろしくて切なくて、本当にすごい。特に泣き笑うラストシーンは圧巻。

あと、冒頭。
2人の後ろ姿の間に出てくる「友罪」の文字。その2人の後ろ姿、すごい。後ろ姿から人物を推測できる。。。瑛太も生田斗真もいい役者だなぁと思った

どれだけ殴られてもやり返さない「鈴木くん」が印象的
いつキレて殺しにかかるんだろうとヒヤヒヤしてたけど、公園で「もうやらない、決めた」「生きたいんだよ」って言っていた彼を見てなんか泣きそうになった。自分の命がわかんないと他人の命もわかんないよね

罪を抱えて生き、自分なりのやり方で罪を償ったとしても、罪の傷跡は消えることも許されることもなく、それは自分を形成する身体の一部として死ぬまで残る
ない命にはもう語りかけることができないし、許しを請うこともできないし、それすらも許されないかもしれない人たちの苦悩の物語
良かったです。
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