題名から、どうしても「おくりびと」と比較してしまう。
「おくりびと」は、納棺師の存在を世の中に広く伝えた。
この作品は同じ納棺師でも復元納棺師を扱った作品である。
人はいつでも布団の上で死ぬわけではなく、時に事故や災害そして自殺。
遺体が酷く損傷する場合も多くある。
そんな遺体を生前の姿により近く復元して遺族との最後の対面の儀式を手伝う。
その意味では、「おくりびと」より納棺師の存在を深く伝える内容になっている。
遺族の心情に深くたずさわる仕事であることがよく伝わる内容になっている。
映画としては、「おくりびと」までのインパクトは無いが、遺族の心情を深く丁寧に描いた素敵な作品である。