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おみおくりのstudioPkidsのレビュー・感想・評価

おみおくり(2018年製作の映画)
3.1


滝田監督の「おくりびと」
ウベルト・パゾリーニ監督「おみおくりの作法」
そして本作が
私的“おみおくり三部作”となった感じです(●´艸`)

他の二作品に比べ、
物語部分のポテンシャルは低いように感じますが
女性納棺師らしい細やかなエンバーミング技術が涙をそそります

私は基本、グラフィックデザイナーをしていますが、
周囲の人々には暇な人という認識をされているようです
’`,、(’∀`) ’`,、
なので、アチコチからお手伝いの申し出があります。
おかげさまで私、
エアコンの取り付けが出来ます。
パン焼けます。
造園出来ます。
そして、葬儀のディレクター出来ます。’`,、(’∀`) ’`,、

私は決してエンバーマーではありませんが、
簡単なエンバーミングはやったことがあります。
漫画に出てくるような巨大な注射器で
喉から針を刺し、肺や胃に保存液を注入したりしました。
もちろん資格者の下でということです。
やはり生き物は内臓から腐るからですね。
私は幸い、事故死で激しく損傷した遺体には出会いませんでしたが、
口が閉じないご遺体などを、式までにラストメイクで眠っているように仕上げる技術を目の当たりにし
その奥深さに少なからず、亜衣の気持ちに同調することが出来ました。

10代位の主人公の物語を語る時、
その輝かしい若さ故に、主人公の死という絶対的ラストを選択する作家さんも少なくないはず、
それだけ、“死”というものは普遍的、絶対的完結を意味するわけで、
それ以降の出来事を表現した物語には、
前述の二作品含め、とても興味があります。

本作も、前売りまで買って、楽しみにしておりました。
(о´∀`о)ノ
“死”をテーマにしている作品なので、
ハナっから毛嫌いされる方もいるかと思われますが、
そんなに重くなく、伝えたいことがハッキリわかる良作だと思います。
先入観なしに是非、ご覧いただきたいと思います。