闘う理由と目的は選手それぞれ違う。
また、環境や時代でも変わってくる。
今作はアマチュア、新人、トッププロと3人の視点でのボクサーのドキュメントとなっている。
ボクシングや格闘技はとても残酷なスポーツだ。
選手が人生を全ベットし、勝者が全てを奪い敗者が全てを失う。
それを大衆の前に一個人がさらされるのだ。
しかし、だからこそ人の心に感動を与え熱狂するのだとも思う。
また、そんな競技だからこそ痛みに近い感覚で痛感する、人生の主人公は自分自身なのだと。
選手の視点で描かれているからこそ、見えてくる競技の側面がある。
また、何かを極めようとするからこそ払わないといけない犠牲の一旦も感じる事ができた。
しかし、この3人ですらもボクサーのほんの一部であるのがとても恐ろしい。
リアルなドキュメント作品だからこそ、点数はつけようと思わないが、この作品を通してボクシングや格闘技に興味が湧いてくる人が増えたら嬉しい。