2006年の作品。トム・ハンクス、若いなぁ。つい先日『オットーという男』を見たばかりだから、余計17年の月日を感じる。
ダン・ブラウンは著書の中で、ラングドン教授はハリソン・フォード似と書いていたので、当時もう少しハリソン・フォードが若ければ演ってたのかなぁ?
いずれにせよ、原作を発売日に買ってハードカバーを読破したファンとしては、公開日を楽しみに見に行った作品だ。
今回はエクステンディッド版ということで、オリジナル版より30分も長いバージョンなのだが、なにせ17年も経ってるから、どこが長くなってるんだかよくわからない。
でも、久しぶりに見てもやっぱりおもしろかったなぁ。
ルーブル美術館で館長が殺害され、その死体には血で書かれた謎のメッセージが残されており、象徴学の権威であるラングドン教授が呼ばれた。
「モナリザ」「岩窟の聖母」「最後の晩餐」…
ダヴィンチによる暗号(コード)が謎を解く鍵に。
「オプスデイ」「シオン修道会」…
事件の裏に暗躍するカルトや秘密結社。
殺し屋「シラス」は自らを鞭で打つが、統一教会の二世信者がやはり鞭で打たれたと言っていたのと重なった。
何より、本作で一番すごいのは、それまで定説だった「マグダラのマリアは娼婦」という説を覆したこと。
本作が公開されてから13年経った2016年になって、教皇フランシスコが「マグダラのマリアが娼婦ではない」としたのだから。
フランス「ルーブル美術館」に始まり、イギリスのテンプル騎士団にまつわる歴史的建造物を巡る、知的好奇心を刺激するミステリー!
教会が2000年にわたって守ろうとしてきた「聖杯(アーク)」の秘密とは何なのか?
謎解きを急ぐあまり、テンポが早くて忙しい気もするが、ダン・ブラウン「ラングドン教授」シリーズ最大のヒット作。
未見の方は、ぜひ。