バサジャウン＝バスク神話に出てくる森の守り神。イエティみたいな毛むくじゃらの何か。口笛で危険を教えてくれる。
陰鬱ながら青っぽいおしゃれなデスクトップ壁紙風の画面がとてもよかった。特に谷の夜景が好き。
主人公の刑事アマイアが、地元で起きた少女連続殺人事件を捜査する話なんだけど、もしかしてアマイアとその毒母の関係性のほうが主題なんじゃなかろうかと思うほどバイオレンスオカンの存在感が強い。しかしそこに関しては、本作では謎を残して終わってしまう。続編が2作あり、残念なことに日本語字幕がまだ出ていない。ちなみに原作は小説だそう。
少女連続殺人事件のほうはちゃんと解決される。叔母さんのタロット占いとかバサジャウンの力を借りて。微妙にオカルトというかホラーというか、謎解きが面白い映画ではなかったが、得体の知れない迫力があり、後味は悪くなかった。
被害者の全裸死体の股間にクッキー的なお菓子が置かれてたのはかなりシュールだった。それが土地の特産品（「チャンチゴリ」）で、この映画で知名度が上がったとかなんとか。何かいろいろすごい……。
