丽遥

隣の八重ちゃんの丽遥のレビュー・感想・評価

隣の八重ちゃん(1934年製作の映画)
3.5
不穏な終わり方、何も解決してないよ…
出戻りはなかったことにされて、ハッピーエンドになってるの怖い、みんな姉を探しなさい。姉の告白が汽車の音にかき消されてるところも、意図的ではないだろうが抑圧を感じる。

街中の横移動?を冒頭の横移動くらいゆっくりにしてくれたら、昭和初期の街並みがよくわかったのになと思う。30年代にビニールハウスがあるのも驚き

物語映画はほぼ全て覗きなのだけど、そのことを意識させないのがハリウッド流で、この映画もハリウッドを参考にしてると思ったから、カメラと登場人物の間に庭の鉢植えだったり、料亭の壁だったりが存在することによって、覗きの構図が出来てるのが意外だった。登場人物の位置関係がよく分かる構図が多いのはハリウッドかも。
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