たく

隣の八重ちゃんのたくのレビュー・感想・評価

隣の八重ちゃん(1934年製作の映画)
3.0
戦前の日本の穏やかな生活を写し取った作品。
ストーリーはあってないようなもので、お隣さん同士のたわいのない交流を描いてる。中でも飯田蝶子はやっぱり存在感あるね。
古い邦画なのでセリフが聞き取りにくいところが多々あって、特に終盤のお姉さんと恵太郎の会話シーンでちょうど機関車が通り過ぎてセリフが汽笛で思いっきりかき消されてるのが笑った。

「フレデリック・マーチに似てる」なんてセリフが出てきたり、映画館でベティ・ブープを観るシーンがあったり、いかにも時代を感じさせる。

撮影班に木下惠介の名があったんだけど、彼はこの9年後に「花咲く港」で監督デビューするんだよね。
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