落伍者

隣の八重ちゃんの落伍者のレビュー・感想・評価

隣の八重ちゃん(1934年製作の映画)
3.5
家族ぐるみの付き合いしてる、お隣同士のほのぼの日常ドラマかと思ったら、嫁ぎ先から出戻った姉(岡田嘉子)が登場してから、戦前の慰謝料貰えず泣き寝入りするしかない理不尽さや家父長制が露わになり、最終的に姉が失踪し初めから存在していなかったかのようになる、文字通り暗雲立ち込めるラストに絶句。駿の「風立ちぬ」で「会議は踊る」の「Das gibt's nur einmal」が流行歌だったと知ったが、今作でも大学生の大日方伝が勉強中に口ずさんでいた。
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