雪

隣の八重ちゃんの雪のレビュー・感想・評価

隣の八重ちゃん(1934年製作の映画)
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普段あまりこういうことしないけど、ネット上の考察?分析?みたいなものを読んでからこの作品を見た。なるほど登場人物の関係性をいろいろな仕掛けで表す手法がおもしろい。(靴下、襖、障子、鳥)
岡田嘉子、高杉早苗が美しい。大日向伝もかっこいい。岡田嘉子の演技はちょっと鼻につくけれど役柄的に求められてる像を真面目に演じただけなのか。
ホームドラマの元祖というだけあってあまり物語性もなく生活を描いている作品だけれど、劇中に挿入される映画や「細君はそんなに弱いものなのか」的な問いや(二つの家を軽々と行き来し、いずれも洋装の制服や私服を着こなす「純」な八重ちゃんは姉京子と対照的な存在として描かれる)この文の冒頭に書いたようないろんな仕掛けがあるおかげでとても楽しく見られた。すごくよくまとまっている。
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