ナーオー

キリング・ゾーイ ディレクターズカット版のナーオーのレビュー・感想・評価

4.0
銀行強盗をするためにパリに来た男がその晩、昼は銀行員、夜はコールガールとして働くゾーイという女と寝る。翌日パリの銀行を襲うが、人質の銀行員は昨夜セックスしたあのゾーイだった…

製作総指揮がタランティーノだけど、ただ名前を貸しただけでなのでほとんどタランティーノは無関係の映画ですが、序盤はタランティーノ映画のようなダラダラとした会話シーンが多く、中盤の銀行強盗シーンに入るとタランティーノ映画のようなバイオレンスシーンが満載です。やはり「レザボア・ドッグス」、「パルプ・フィクション」の一部脚本を手掛けたロジャー・エイヴァリーが監督なので初期のタランティーノ映画っぽいところもあるにはあります。

そして何よりバイオレンスシーンの特殊メイクを担当しているのがあの!「トム・サヴィーニ」。ラストの弾丸の嵐で血みどろになるシーンはスプラッター映画並みに過激でした。

また"計画性の皆無の銀行強盗映画"としても面白かったです。まだ「ヒート」のウェイングローの方がプロと思えるくらい目を当てられない馬鹿の勢揃いでした。
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